Claude Codeでコードレビュー
Code ReviewはTeamとEnterprise向けで、PRの承認やブロックはしません。/code-reviewとの違いが分かります。
- Claude のレビューの入口は2つです。Team と Enterprise 向けの Code Review(GitHub のリポジトリに入れる)と、どのプランでも使える手元の /code-review です。
- /code-review は今のブランチの変更を読み、正しさに関わるバグを会話に返します。--fix で直させ、--comment で PR に書き込めます。
- Code Review は PR の承認やブロックはしません。Zero Data Retention や HIPAA の構成、CMEK を使う組織では使えません。
Claude にコードをレビューさせる入口は2つあります。1つは、組織の管理者が GitHub のリポジトリに入れる Code Review というサービスです。もう1つは、どのプランでも手元のセッションで打てる /code-review コマンドです。この記事では、両者の違い、/code-review の使い方、Code Review を入れる条件と手順、PR に付くコメントの読み方、注意点を順に説明します。編集部の検証環境(macOS、Claude Code 2.1.309、2026年10月23日)では claude --version と claude --help を確かめただけで、GitHub 上の操作も、セッションでのレビューも試していません(未実行)。
レビューの入口の比較
| 入口 | 何で始まるか | どこで動くか | 使える人 |
|---|---|---|---|
| Code Review | リポジトリの設定どおりの PR の動き、または @claude review のコメント | Anthropic のインフラ | Team か Enterprise のプランで GitHub のリポジトリを持つ組織。Owner が有効にしたあと |
/code-review | 自分のブランチでコマンドを打つ | 自分の Claude Code のセッション | どのプランでも誰でも |
| Ultrareview | Claude Code から始める | クラウドのサンドボックス | claude.ai のアカウントでのサインインが必要 |
| 自分の CI で動かす Claude | パイプラインのイベント | 自分の CI のランナー | Claude の API キーかクラウドの認証情報がある人 |
出典:https://code.claude.com/docs/en/code-review 、2026-10-23確認
手元で /code-review を使う
/code-review は、今のブランチの変更を読んで、正しさに関わるバグを探し、会話に結果を返します。どのプランでも使え、セッションのほかの作業と同じく、プランの使用量か API の課金に数えられます。/review は別名です。
/code-review
対象を指定しないと、上流のブランチより先に進んだコミットと、まだコミットしていない変更をレビューします。上流が無ければ main か、ひとつ前のコミットと比べます。対象は後ろに書きます。
| 対象 | 打つもの |
|---|---|
| 直近15のコミット | /code-review HEAD~15..HEAD |
| ブランチどうし | /code-review main...feature/due-dates |
| PR の番号 | /code-review 1234 |
| ファイルやディレクトリ | /code-review src/todos |
主なフラグと引数は次のとおりです。
--fix:レビューのあと、見つかった問題を作業ツリーに直させる。編集は今の権限モードに従う--comment:GitHub の PR に行ごとのコメントとして書き込む--max-findings <n>:報告する件数の上限を変える。allですべて- effort の段階:
/code-review highのようにlowからmaxを付ける。lowは自信のある指摘だけに絞り、上げるほど範囲が広がる。付けないと、前に打った段階を使い回す ultra:クラウドで複数のエージェントによるレビューを走らせる
レビューはバックグラウンドのサブエージェントとして動くので、会話は埋まりません。--fix の編集はチェックポイントの外で行われるので、/rewind では戻らないものがあります。そのときは git で戻します。手元のレビューは CLAUDE.md に従い、組織向けの Code Review の設定である REVIEW.md は読みません。
出典:https://code.claude.com/docs/en/code-review-local 、https://code.claude.com/docs/en/commands 、2026-10-23確認
組織で Code Review を入れる
条件は次のとおりです。
- プラン:Team と Enterprise。機能の対応表でも、Pro と Max は ✗、Team と Enterprise は ✓
- コードホスト:GitHub。GitHub Enterprise Server と、データレジデンシー付きの GitHub Enterprise Cloud も含む
- 使えない組織:Zero Data Retention を有効にしている、HIPAA の構成を適用している、顧客管理の暗号鍵(CMEK)を使っている。Anthropic の BAA の対象にもならない
出典:https://code.claude.com/docs/en/code-review 、https://code.claude.com/docs/en/feature-availability 、2026-10-23確認
手順は、Claude の組織の Owner が管理画面で進めます。
- 管理画面の Claude Code の Code review の節で、Allow code review をオンにする
- GitHub のアカウントを接続する
- Claude の GitHub App を入れ、リポジトリを選んで権限を承認する。GitHub の組織の Owner の権限が要る
- レビューするリポジトリを選ぶ。そのリポジトリへの書き込み権限が要る
- Finish を押す
- 下書きではないテスト用の PR を開き、Claude Code Review という check run が出るかを確かめる
最初は、どのリポジトリも「プッシュのたびにレビュー」の設定で始まり、これが一番多くレビューを走らせます。回数を減らすなら、PR を開いたときに1回だけ、または手動(@claude review)に変えます。レビューの深さは Quick、Standard(既定)、Deep の3段階です。
出典:https://code.claude.com/docs/en/code-review-setup 、2026-10-23確認
料金は、1回いくらという決まった値段ではありません。トークンの使用量で、プランに含まれる使用量とは別の usage credits から組織に請求されます。月の上限は組織の管理画面で決めます。1回あたりの金額は、編集部では確かめていません(未確認)。
出典:https://code.claude.com/docs/en/code-review-costs 、2026-10-23確認
PR に付くコメントの読み方
指摘は該当する行へのコメントとして付き、重大度の印が付きます。
| 印 | 重大度 | 意味 |
|---|---|---|
| 🔴 | Important | マージの前に直すべきバグ |
| 🟡 | Nit | 小さな問題。直す価値はあるが止めるほどではない |
| 🟣 | Pre-existing | この PR が入れたのではなく、もとからあるバグ |
PR には Claude Code Review という check run も付きます。この check run は失敗にはなりません。何も見つからないときは、タイトルが Code review found no issues になります。
コメントで頼めるコマンドもあります。@claude review で1回だけレビューし、@claude review always でこのあとのプッシュのたびにレビューさせ、@claude review stop でそれを止めます。どれも、PR の一番上のコメントとして、行の先頭に書きます。書き込み、maintain、admin のどれかの権限がある人のコメントだけが効き、bot のコメントでは始まりません。
出典:https://code.claude.com/docs/en/code-review-pull-requests 、2026-10-23確認
注意点
指摘が無いことは、安全だという意味ではありません。 公式も、AI によるレビューはバグやセキュリティの問題を見落とすことがあると書いています。Code Review は PR を承認もブロックもしないので、マージを決めるのはチームです。レビューはコードを読むだけで、ビルドもテストもしません。テストが通っていても安心できない理由は緑のテストは何も証明しないにまとめています。レビューを何周させるかの考え方はAIコードレビューは何周で止める?にあります。
出典:https://code.claude.com/docs/en/code-review 、2026-10-23確認
GitHub Actions との使い分け
Code Review は Anthropic のインフラで動くマネージドのサービスで、GitHub Actions は自分の CI のランナーで Claude を動かします。同じリポジトリで GitHub Action を既定の @claude のきっかけで動かしていると、@claude review のコメントで Action も動きます。分けたいときは、Action の trigger_phrase を別の言葉にします(出典:https://code.claude.com/docs/en/code-review-pull-requests 、2026-10-23確認)。Action の入れ方はGitHub ActionsでClaude Codeにあります。
まとめ
- 入口は2つ。組織で入れる Code Review と、どのプランでも使える手元の
/code-review - Code Review は Team と Enterprise 向けで、GitHub のリポジトリが対象。ZDR、HIPAA、CMEK の組織では使えない
/code-reviewは、対象、--fix、--comment、effort の段階、ultraを指定できる- 指摘には 🔴 Important、🟡 Nit、🟣 Pre-existing の印が付き、check run は失敗にならない
- 料金は usage credits からの従量。1回あたりの金額は決まっていない
- 指摘が無いことは安全の証明ではない。マージの判断はチームが持つ