Gemini CLIの始め方
Gemini CLIはGoogleアカウントで無料で1日1,000リクエスト使えます。入れ方、認証の選び方、GEMINI.mdが分かります。
- Gemini CLI は、Google の Gemini をターミナルから使うオープンソースのツールで、Node.js 20.0.0 以上が要ります。起動するコマンドは gemini です。
- 認証は Google アカウント、Gemini API キー、Vertex AI の3つです。1日の上限は、Gemini Code Assist(個人向け)で1,000リクエスト、API キーの無料枠で250リクエストです。
- API キーの無料枠で使えるのは Flash のモデルだけです。公式は個人の Google アカウントでのログインを勧めています。
Gemini CLI は、Google の Gemini をターミナルから使うためのオープンソースのツールです。この記事では、動作要件とインストール、認証の選び方と無料枠、最初のセッション、GEMINI.md と設定ファイル、Claude Code と比べたときの違いを順に説明します。編集部の検証環境(macOS、Node.js 26.8.2、2026年10月23日)では、npx でバージョンとヘルプの表示だけを確かめました。ログインと、モデルを呼ぶ操作はしていません(未実行)。ツールを選ぶ段階なら、先にコーディングエージェントの選び方を読んでください。
動作要件とインストール
公式が推奨する環境は次のとおりです。
- OS:macOS 15 以上、Windows 11 24H2 以上、Ubuntu 20.04 以上
- メモリ:軽い使い方なら 4GB 以上、長いセッションや大きなコードベースなら 16GB 以上
- Node.js 20.0.0 以上
- シェル:Bash、Zsh、PowerShell
- インターネットへの接続
インストールの方法は次のとおりです。
# npm
npm install -g @google/gemini-cli
# Homebrew(macOS / Linux)
brew install gemini-cli
# インストールせずに試す
npx @google/gemini-cli
起動するコマンドは gemini です。リリースには stable、preview、nightly の3つがあり、既定は毎週出る stable です。これらは公式の手順をそのまま載せたもので、グローバルへのインストールは手元では実行していません。
出典:https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/get-started/installation.mdx 、2026-10-23確認
編集部の検証環境では、空のディレクトリで次を実行しました。npm view @google/gemini-cli version の結果も同じ 0.65.0 で、engines.node は >=20 でした。
$ npx -y @google/[email protected] --version
0.65.0
--help を付けると、gemini mcp、gemini extensions、gemini skills、gemini hooks などのサブコマンドと、-p(非対話)、--approval-mode(default・auto_edit・yolo・plan)、-r(再開)などのオプションが出ました。
認証の選び方と無料枠
認証の方法は3つあります。1日あたりのリクエスト数の上限は、公式の表で次のとおりです。
| 認証の方法 | プラン | 1人1日あたりの上限 |
|---|---|---|
| Google アカウント | Gemini Code Assist(個人向け) | 1,000 リクエスト |
| Google アカウント | Google AI Pro | 1,500 リクエスト |
| Google アカウント | Google AI Ultra | 2,000 リクエスト |
| Gemini API キー | 無料枠 | 250 リクエスト |
| Gemini API キー | 従量課金 | 変動 |
| Vertex AI | Express mode(無料) | 変動 |
| Vertex AI | 従量課金 | 変動 |
| Google Workspace | Code Assist Standard | 1,500 リクエスト |
| Google Workspace | Code Assist Enterprise | 2,000 リクエスト |
| Google Workspace | Workspace AI Ultra | 2,000 リクエスト |
API キーの無料枠で使えるのは Flash のモデルだけです。Vertex AI の Express mode は、課金を有効にするまで90日使えます。Google AI Plus など、表にないプランには対応していません。料金は変わることがあるので、契約前に公式ページで確かめてください。
出典:https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/resources/quota-and-pricing.md 、2026-10-23確認
公式は、個人の Google アカウントでのログインを勧めています。
API キーは環境変数 GEMINI_API_KEY に入れます。会社や学校、Google Workspace のアカウントでは、Google Cloud のプロジェクトの設定が必要です。手元のPCでブラウザが使えるなら Google でのログイン、AI Studio のキーがあるなら API キー、Google Cloud のプロジェクトで使うなら Vertex AI が目安です。非対話のモードでは、API キーか Vertex AI を使います。
出典:https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/get-started/authentication.mdx 、2026-10-23確認
どのサービスの規約が適用されるかは、認証の方法で変わります。 Google アカウントなら Gemini Code Assist の規約とプライバシー通知、API キーなら Gemini API の規約(無料と有料で別)、Vertex AI なら Google Cloud の規約です。利用統計の送信は、設定の privacy.usageStatisticsEnabled で止められます。
出典:https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/resources/tos-privacy.md 、2026-10-23確認
最初のセッション
ダミーの todo アプリのディレクトリで起動します。初回はログインの方法を選ぶ画面が出ます。
cd ~/projects/todo-app
gemini
最初はコードに触れない質問から始めます。
このプロジェクトの構成と、テストの走らせ方を教えて
ログインが必要なので、この手順は手元では実行していません(未実行)。セッションの中で使う主なコマンドは次のとおりです。
| コマンド | 内容 |
|---|---|
/auth | 認証の方法を変える画面を開く |
/init | 今のディレクトリを調べて、GEMINI.md の下書きを作る |
/memory show | 読み込まれた GEMINI.md の内容を表示する |
/model | モデルの設定を変える |
/stats model | トークンの使用量と、今の上限を表示する |
/compress | 会話を要約に置き換えてトークンを減らす |
/clear | 会話の文脈を消して、新しいセッションを始める |
出典:https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/reference/commands.md 、https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/resources/quota-and-pricing.md 、2026-10-23確認
GEMINI.md と設定ファイル
GEMINI.md は、毎回のプロンプトと一緒にモデルに送られる指示のファイルです。読み込まれる場所は次の3つで、見つかったものはすべてつなげて送られます。
~/.gemini/GEMINI.md:すべてのプロジェクトに共通- ワークスペースのディレクトリとその上の階層の
GEMINI.md - ツールがファイルに触れたときに、そのディレクトリから信頼済みのルートまでさかのぼって見つかる
GEMINI.md
@./components/instructions.md のように書くと、ほかのファイルを読み込めます。ファイル名は設定の context.fileName で変えられ、["AGENTS.md", "CONTEXT.md", "GEMINI.md"] のように複数を並べることもできます。
出典:https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/cli/gemini-md.md 、2026-10-23確認
設定ファイルは settings.json です。ユーザーの設定は ~/.gemini/settings.json、プロジェクトの設定は .gemini/settings.json に置きます。プロジェクトの設定がユーザーの設定より優先されます。その上に、管理者向けのシステムの設定ファイルがあります。
出典:https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/reference/configuration.md 、2026-10-23確認
Claude Code と比べたときの違い
公式のドキュメントで両方を確かめられた事実だけを並べます。どちらが優れているかはここでは決めません。
| 項目 | Gemini CLI | Claude Code |
|---|---|---|
| 指示のファイル | GEMINI.md(context.fileName で AGENTS.md なども指定できる) | CLAUDE.md。AGENTS.md も読める |
| 無料で使えるか | Google アカウントの個人向けで1日1,000リクエスト | 無料の claude.ai のプランには含まれない |
| ユーザーの設定 | ~/.gemini/settings.json | ~/.claude/settings.json |
| プロジェクトの設定 | .gemini/settings.json | .claude/settings.json |
出典:https://code.claude.com/docs/en/setup 、https://code.claude.com/docs/en/memory 、2026-10-23確認
Claude Code の入れ方はClaude Codeの始め方に、Codex はCodex CLIの始め方にあります。指示のファイルを長くしすぎない話はCLAUDE.mdは削るほど効くにまとめています。
まとめ
- Gemini CLI は Node.js 20 以上で動き、
npm install -g @google/gemini-cliか Homebrew で入れる。起動はgemini - Google アカウントでログインすると、個人向けの無料枠で1日1,000リクエストまで使える。API キーの無料枠は1日250リクエストで、Flash のモデルだけ
- 認証の方法によって、適用される規約とプライバシー通知が変わる
- 指示は
GEMINI.mdに書く。~/.gemini/と、ワークスペースとその上の階層から読まれる - 設定は
~/.gemini/settings.jsonと.gemini/settings.json。プロジェクトの設定が優先される - 使用量と上限は
/stats modelで確かめる